ソープオペラ、インスタレーション
マチルド・モニエ
ドミニク・フィガレラ
「ソープオペラ、インスタレーション」は、振付家マチルド・モニエとヴィジュアルアーティストのドミニク・フィガレラが2009年に共同制作した作品「ソープオペラ」の新バージョンです。
2人の継続的なコラボレーションを証明する本作は、より造形的でパフォーマンス性に富んだものとなっています。マチルド・モニエとドミニク・フィガレラは、オリジナル版で使用した泡という素材を、パフォーマンス空間の中心に置き換えることを構想しました。この素材は、途方もないスケールのボリュームへと変化し、空間全体に徐々に広がりゆく動く物体を形成しながら、伝統的な舞台を白い箱に作り変えます。出現する形状は固定できるものではなく、リアルタイムでダンサーに扱われるとともに消えていきます。パフォーマンスは、ドラマティックな緊張感をもって繰り広げられ、やがて泡が消え、ダンサーだけがステージに残る瞬間へと至るのです。
アーティストについて
マチルド・モニエ
マチルド・モニエは、フランスと国際的なコンテンポラリーダンスのシーンの双方において、重要な地位を占めています。作品を発表するごとに常に期待を超えて進化し続けています。 1994年にモンペリエ/ラングドック=ルシヨン国立振付センターの美術監督に就任したことを機に、さまざまな芸術分野の第一人者(ジャン=リュック・ナンシー、カトリーヌ、クリスティーヌ・アンゴ、ラ・リボ、ハイナー・ゲッベルスなど)との一連のコラボレーションに着手しました。これまでに40を超える振付作品を創作し、アヴィニョン演劇祭やパリ市立劇場をはじめ、ニューヨーク、ウィーン、ベルリン、ロンドンなどの主要な国際舞台で公演され、数々の賞(文化省賞、SACD賞)を授与されています。パリのフランス国立ダンスセンターの総合演出監督を経て、2019年に自身の創作活動を再開したマチルド・モニエは、ラ・リボとティアゴ・ロドリゲスとの共同制作による「Please Please Please(2019年)、「Records」(2021年)、最新作品「Black Lights」(2023年)などの作品を発表しています。2020年以降、マチルド・モニエとそのカンパニーは、フランス、モンペリエのアル・トロピズムのレジデンシーに招聘されています。