トリシャ・ブラウン
Choreographer
米国

2025年、ダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペルは、ロンドンで開催されるダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペル フェスティバルの一環として、サドラーズ・ウェルズとのコラボレーションにより、トリシャ・ブラウンの『Working Title』を上演します。このイニシアティブはまた、オペラ・バレエ・ヴランドレンの公演プログラムの一環として、このアメリカ人振付師が手がける『Twelve Ton Rose』を上演するラ・ヴィレット公園も支援しています。
写真:トリシャ・ブラウン © Johan Elbers
トリシャ・ブラウン(1936年-2017年)は、20世紀の後半に活躍した、最も独創的で影響力のあるダンサーであり、振付家のひとりであるとみなされています。ワシントン州アバディーンで生まれ育ち、カリフォルニア州オークランドのミルズ・カレッジを卒業したブラウンは、1961年にニューヨークに移る前に、アンナ・ハルプリンの教えを受けます。1970年、彼女は自らのダンスカンパニーを設立し、ソーホーという地域を第二の故郷として開拓していきます。そうすることで、彼女は即興と実験を特徴とし、身体の限界に挑み、都会や自然の中にある意外な空間(屋上、壁、ギャラリーなど)を取り入れながら、コンテンポラリーダンスのさまざまな道をたどる40年にわたる旅を始めました。
彼女は、音楽、演劇、ビジュアルアートなどの分野でリーダー的存在のアーティストと積極的にコラボレートし、その中には、ビジュアルアーティストのロバート・ラウシェンバーグ、ドナルド・ジャッド、エリザベス・マレイ、ミュージシャンのローリー・アンダーソン、ジョン・ケージ、アルヴィン・カランなどがいました。こうしたパートナーたちとともに、トリシャ・ブラウンは、振付の限界を押し広げ、モダンダンスを永遠に変えることとなった100を超える極めて多様なダンス作品を生み出しました。ブラウンはまたビジュアルアーティストとしても成功を収め、彼女の作品は世界中の展覧会、ギャラリー、美術館で展示されています。彼女のエージェントは、ニューヨークにあるSikkema Jenkins & Co.です。
トリシャ・ブラウンは、マッカーサー財団のフェローシップ「ジニアス・アワード」を受賞した初の女性振付家です。彼女は、全米芸術基金から5つのフェローシップ、NYのベッシー賞生涯功労賞、ドロシー&リリアン・ギッシュ賞、ダンス/USA栄誉賞など、数多くの栄誉を受けています。彼女は、ヴーヴ・クリコ・グランダム、フランスの芸術文化勲章の最高位であるコマンドゥールを受章しています。