ルシンダ・チャイルズ

振付家
米国

Portrait of Lucinda Childs

2024年、ダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペルは、振付家ルシンダ・チャイルズの最新作『Four new works』を後援します。

ルシンダ・チャイルズは幼少時より、ダンスや演劇に触発されてきました。マース・カニングハムとの出会いが、彼女が人生において進むべき道を決定づけます。彼女は、ジャドソン ダンスシアターにて、イヴォンヌ・ライナー、スティーヴ・パクストン、トリシャ・ブラウンなどから成るアーティスト集団の一員に加わり、1963年、「パスタイム」によって振付家としてのキャリアをスタートさせます。

1968年以降、彼女はクラシックダンスの基本的な表現に、脱構築主義的なロジックを用いはじめます。その数年後に自身のダンスカンパニーを立ち上げてミニマルな動きの表現を追求し、1976年からは、ロバート・ウィルソンとの一連のコラボレーションに着手します。そのうちのひとつ、フィリップ・グラスの音楽によるオペラ作品「Einstein on the Beach」は、彼のソロが忘れがたい名作となりました。1979年、チャイルズは、同じくフィリップ・グラス作曲の音楽を用いた初の大規模なグループ作品となる「Dance」を制作。その後、この作品は何度も再演され、現在はリヨン オペラ座バレエ団のレパートリーのひとつとなっています。

また1983年には、フランク・ゲーリーを始めとするアーティストと共同で、「Available Light」を発表し、翌年には、パリ オペラ座バレエ団のために「Premier Orage 」を、1990年にはリヨン オペラ座バレエ団のために「Perfect Stranger」を手がけました。さらに、2016年、キール オペラハウスのために制作したグルック作曲の「Orfeo ed Euridice」(オルフェオとエウリディーチェ)をはじめ、いくつかのオペラ作品の演出も行っています。

Photo : Lucinda Childs © Lucie Jansch

照明