『Outsider』
ラシッド・ウランダン

2024年、ダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペルは、ラシッド・ウランダンによる『Outsider』の制作、およびジュネーブ大劇場の2023-2024年シーズン、シャイヨー国立舞踊劇場の2023-2024年シーズン (会場 ラ・ヴィレット公園)、ローマ・ヨーロッパ・フェスティバル2024での上演を後援します。
ジュネーブ大劇場バレエ団の21名のダンサーとエクストリームスポーツのアスリート4名が登場するラシッド・ウランダンによるこのショーは、群衆をイメージして作られています。水平の動きと組み合わされているのが、ジュリアス・イーストマンの催眠術のような音楽。
ここ数年、ウランダンは、コミュニティとその中でそれぞれ個人が求める居場所を問うパフォーマンスで、動き回る大衆に向けての作品を書いてきました。リヨン・オペラ座バレエ団 (『Tout autour』、2014年)、ロレーヌ・バレエ団 (『Murmuration』、2017年) と仕事をした後、この振付師は、ジュネーブ大劇場バレエ団から21名のパフォーマーと、エクストリームスポーツのアスリート4名を迎え、さまざまな領域が絡み合う作品の創作に挑みました。この『Outsider』は、群れのイメージと、水平な動きが危うくなるまさにその瞬間を探る作品で、ダンサーやアスリートが超えられる限界を問うものとなっています。70年代のニューヨークの熱狂とミニマリズムの中で、あまり知られることのなったジュリアス・イーストマンの反復フレーズを特徴とする音楽との対話において、ウランダンの振付はパフォーマーたちに転倒のリスクを冒すことを働きかけるものとなっています。それは、セットの寸法と照明デザインが生み出す線の相互作用と格闘する群衆のように、パフォーマーたちの集団的な動きを導く、弾むような脈動でもあります。