ルーム・ウィズ・ア・ヴュー
(ラ)オルド
×ローン
with マルセイユ国立バレエ団
2024年、ダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペルは、日本で開催されるダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペル フェスティバルの一環として、(ラ)オルド、ローン、マルセイユ国立バレエ団による『ルーム・ウィズ・ア・ヴュー』を上演します。
2020年、フランス・パリのシャトレ座において、アーティストのローンと共同で制作されたこの作品は、(ラ)オルドが16か国28名のダンサーで構成されるマルセイユ国立バレエ団と組んだ初の振付作品です。大理石の採石場を舞台に、さまざまな機械が切り出しや研磨のために駆動する中、作品が展開されます。舞台に創出された異空間で、ローンは機器を駆使し電子的でありながら感情に訴えかけるような壮大な光景を生み出し、一群のダンサーがそこでパフォーマンスを繰り広げます。ミケランジェロの言葉にあるように、彫刻家が大理石を彫り「塊に閉じ込められた人間の像を解放」しようとするのに対し、パフォーマーたちは大理石という不動の白い物質性から逃れようとして踊ります。彼らは、迫りくる惨事の限りなく人間的な外形を見極めるために立ち上がり、そこにある美の可能性そのものを描こうとしているのです。
(ラ)オルドは、ダンスを通じて、抗議や反逆の表現を模索し続けています。「ルーム・ウィズ・ア・ヴュー」は、まさに白紙のような印象を与える作品です。舞台はプレーンな白い立方体として構築された空間であり、そこに音、物体、イメージを刻み込むことで、人間の変わり続ける役割について観客に思考を促します。ローンの5枚目となるスタジオ・アルバム「ルーム・ウィズ・ア・ヴュー」は、この作品から誕生しました。彼が操る機器からサウンドが響き渡る独創的なパフォーマンスは、人類そのものをはるかに超えて存在する歌に向かって私たちを解き放ち、消えゆく軌跡を辿るように誘います。
アーティストについて
(ラ)オルド
2023年、ダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペルは、マルセイユ国立バレエ団との新作『Age of Content』を創作し、リヨン・ダンス・ビエンナーレとパリ市立劇場 (テアトル・ド・ラ・ヴィル) で同作品を上演するダンスコレクティブの(ラ)オルドを支援します。このイニシアティブはまた、『ルーム・ウィズ・ア・ヴュー』とニューヨーク大学スカボール・センターとの共同で行われる特別プログラムも上演します。