パム・タノヴィッツ
振付家
米国
2023年、ダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペルは、ニューヨークを拠点に活動する振付家パム・タノヴィッツの新作「Secret Things」を支援し、本作品は同年、ロンドンのロイヤル オペラ ハウスで「Everyone Keeps Me」とともに上演されました。
ニューヨーク在住の振付家パム・タノヴィッツは、古典舞踊のボキャブラリーをポストモダン的な手法で扱うことで知られています。彼女は、2019年に、マース・カニングハムの生誕100周年を記念するイベントの一環として、ロイヤル バレエ団のために「Everyone Keeps Me」を創作しました。2022/23年シーズンには、リンベリーシアター用の新作に加え、ロイヤル バレエ団のガラ公演「A Diamond Celebration」のための新作「Dispatch Duet」を創作しました。本作は、彼女の作品としては初めて、ロイヤル オペラ ハウスのメインステージを飾りました。
タノヴィッツはこれまでに、ジョイス シアター、ジョン・F・ケネディ舞台芸術センター、バード サマースケープ フェスティバル、ヴェイル国際ダンスフェスティバル、ニューヨーク ライブ アーツ、グッゲンハイム美術館のワークス&プロセス シリーズ、ダンスペース プロジェクト、リンカーンセンター アウト オブ ドアーズ、シカゴ ダンシングフェスティバル、バリシニコフ アーツセンター、ジェイコブズ ピロー ダンスフェスティバル、デューク パフォーマンスズ、ピーク パフォーマンスズ、フロリダ州立大学のオープニング ナイト シリーズ、ボストン現代美術館などから、作品の制作依頼を受けてきました。また、マーサ・グラハム ダンスカンパニー、ポール・テイラー アメリカン モダンダンス、ニューヨーク シティ バレエ団、ニューヨーク シティ センターのフォール フォー ダンス フェスティバル、ジュリアード音楽院、バレエ オースティン、ニューヨーク シアター バレエ団、セントルイス バレエ団などのために作品の創作や構成を行うほか、バーナード大学、プリンストン大学、ラトガース大学メイソン・グロス芸術学校、メリーマウント・マンハッタン・カレッジ、パーチェス・カレッジのゲスト振付家としても活躍しています。タノヴィッツは2000年に、パム・タノヴィッツ ダンスを設立し、信念をともにするダンサーのコミュニティと共同でダンスメイキングを追求しています。彼女の作品は、2013年、2014年、2015年、2017年、2018年にニューヨークタイムズ紙の「ベスト・オブ・ダンス」シリーズに選ばれています。受賞歴やフェローシップ歴として、ハーブ・アルパート アワード イン ジ アーツ(2019年)、ベッシー アワード審査員賞 (2016年)、「Be in the Gray with Me」でのベッシー アワード優秀作品賞 (2009年)、ファンデーション フォー コンテンポラリーアーツ賞(2010年)、グッゲンハイム フェローシップ (2011年)、プリンストン大学ホッダー フェローシップ (2013-14年)、ニューヨーク大学バレエ芸術センター2016年秋期フェローシップ、バリシニコフ アーツセンター ケージ・カニンガム フェローシップ (2017年)、ニューヨーク シティ センター振付フェローシップ (2016-17年) などがあります。2019年1月、タノヴィッツはニューヨーク州アナンデール・オン・ハドソンにあるバード カレッジのリチャード・B・フィッシャー センター フォー ザ パフォーミングアーツで初のレジデンス振付家に任命されました。ニューヨーク州ニューロシェル出身のタノヴィッツは、オハイオ州立大学とサラ・ローレンス大学で学位を取得し、現在はラトガース大学の客員アーティストを務めています。
写真:© Erin Bainio