SAKINAN GÖZE ÇÖP BATAR （抉られるのは守っている方の目だ）

2012年が初演のこの作品は、クリスチャン・リゾーのレパートリーのひとつであり、過去のさまざまな機会に彼が一緒に仕事をしたダンサーのケレム・ゲレベックとのコラボレーションの成果です。リゾーは次のように述べています。「ケレムにソロで踊ってもらえないかと尋ねたときに、私がまず望んだのは、憂鬱と亡命にテーマを絞ることでした。亡命という概念は、もはや土地に限定されるものではなく、自己に限定されるものとなっています。つまり、自分の中から自分を追放してしまうのです。それに対して、憂鬱には依然として強制力があります。ケレムは舞台上の空間を操り、俳句やスケッチ、メモのようなダンスの断片を配置します。こうした断片が一体となり、動きから生まれる思考の集合体を形成します。」