CORPS EXTRÊMES-身体の極限で

ラシッド・ウランダン / シャイヨー国立舞踊劇場カンパニー

公演
Dancer in the air in Corps extrêmes by Rachid Ouramdane © Pascale Cholette
振付家
ラシッド・ウランダン
上演時間
60分
制作
シャイヨー国立舞踊劇場

2024年、ダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペルは、日本で開催されるフェスティバルの一環として、ラシッド・ウランダンによる『Corps extrêmes(コール エクストレーム)―身体の極限で』を上演します。

「CORPS EXTRÊMES―身体の極限で」は、ラシッド・ウランダンが抱く「飛行、無重力、宙吊り、飛翔といった概念が引き起こす魅惑に焦点を当てたい」という願望から着想を得ています。綱渡り(ハイライナー)とクライマーという、象徴的なエクストリームスポーツを愛する2人のスペシャリストが、いつものプレイグラウンドからは遠く離れた舞台で、8人のアクロバットパフォーマーと出会います。

身軽で回転も自在な、自由を愛するこの並外れたメンバーによるコミュニティは、天と地の間に置かれた舞台空間の中で進化を遂げます。メンバーたちは、さまざまな方法でイカロスの夢を今日の世界に甦らせるのです。上空に長いロープが張られた舞台の奥には、支点となる印象的なクライミングウォールがあります。この壁は、時に雄大な自然の風景を映し出す巨大なスクリーンと化し、そこでエクストリームスポーツのアスリートたちがパフォーマンスを繰り広げる、文字通り目もくらむようなイメージが展開されます。

比類ない2人のアスリートによるモノローグも重要な役割を果たしており、それぞれが自分たちの活動について個人的な視点で語ります。ジャン=バティスト・ジュリアンが手掛ける音楽は、時に高揚感を与え、時に熱狂を誘発するような調子で、多層的で繊細に感情を揺さぶるこの作品をより一層豊かなものにします。

この作品は、単に超絶技巧の魅惑に身を任せるものではなく、虚空と戯れながら、ダンスの実存的、さらには形而上学的な側面を深く掘り下げ、明らかにしていきます。現実に根差しながらも夢のようであり、親密でありながらも壮大なこの作品は、特別な身体による極限の体験に、極めて芸術的な光を当てています。
 

アーティストについて

Portrait of Rachid Ouramdane © Julien Benhamou

ラシッド・ウランダン

2024年、ダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペルは、ラシッド・ウランダンによる最新作『Outsider』『Contre-nature』『Möbius Morphosis』の製作と上演を後援します。

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